2026年5月19日

調布 歯科医院 親知らず抜歯 インプラント ムラタデンタルクリニック
インプラント上部構造前後の歯間空隙(ブラックトライアングル)のお話。

ここ(➡〇)の部分です。
インプラント体は、一番太いものを選択しても、部位によっては天然歯根の直径よりも細い直径となります。
インプラント体を骨に対して深めに植立すればある程度はコントロールできますが、ただ深めに植立すればいいというわけにはいきません。
大事な神経があったり、既存骨の状態や歯肉の厚さ、エマージェンスプロファイルの考え方、その他さまざまな要素を加味しながら適正なインプラント植立深度を設定いたします。
結論、私はブラックトライアングルができる事を必ずしも悪い事だと考えません。
前歯のような審美 美容に関わる領域であれば遊離歯肉移植の併用も検討いたしますが、遊離歯肉移植も、あちこちに創をつくる事になってしまい痛いので、、患者さんと慎重に相談しながら決定していきます。
また、エマージェンスプロファイルの角度を多く付与した形態で上部構造を製作することでブラックトライアングルの減少は見込めますが、インプラント周囲炎のリスクも上昇いたします。
これらの理由より、2期的な欠点が出現するくらいであれば、審美 美容的には劣るかもしれませんが、インプラント体を適正な深さに植立し、適正なエマージェンスプロファイルで上部構造を製作した方がよいと考えます。
また、ブラックトライアングル部分には食物残渣が停滞しやすいかもしれませんが、ブラッシングや歯間ブラシなどの補助器具で容易に取れやすくもありますので、結果的にインプラント周囲のセルフケアのしやすさにもつながります。
長くなってきましたので、この辺までにいたします。


インプラント体を適正な方向に植立 埋入でき、綺麗に完成いたしました。
著者 歯科医師 村田拓也