2025年11月10日

調布 歯科医院 ムラタデンタルクリニック
インプラントの良好な長期予後のためには、
①患者さんご本人の努力
(良好な清掃状態をキープする、定期健診の通院、不摂生な生活習慣をとらない、交通外傷 etc..)
②全身疾患の影響
(糖尿病、骨粗鬆症、高血圧、悪性腫瘍 etc..)
③術者の努力
(インプラントの植立ポジション、骨や歯肉のあつかい方、上部構造の形態、知識の豊富さ etc..)
これらの要素が密接に関与しております。
これらすべての要素がクリアできないと、インプラント関連の経過不良がおこる可能性が高くなると考えています。
今回は、私たちが考えているインプラントと上部構造の適正な位置関係の要素の一つ、エマージェンスプロファイルです。
エマージェンスプロファイルとは、インプラント部分(骨の中に埋まっている部分)の最頂点から、上部構造の最大豊隆部までの角度をあらわす言葉です。

エマージェンスプロファイルは一般的に、45度以下、30度前後、理想は25度~30度が良いと考えられています。
適正なエマージェンスプロファイルを獲得するために、インプラントを植立する深さもしっかりと考えながら設計しなければいけません。
インプラント治療は、必ずしも完璧な状態の部分に植立できるとは限りません。
悪条件の環境改善が見込めない場合は、インプラントをおすすめしない事もございます。
長期予後を考えた時、ココはこう改善して、ココもこうすれば、このような状態に改善できるから、こういう設計でインプラントを植立しよう。というような考え方で私たちは考えており、エマージェンスプロファイルは、いくつかの必要条件の1要素です。
これらのように、インプラントの良好な予後のためには、患者さんご本人の努力、全身疾患の影響、だけではなく、術者の努力、経験の豊富さ、も重要な要素となります。




適正なエマージェンスプロファイル、インプラントを固定するネジの入り口の穴が咬合面中心に存在していることから、適正な深さ、適正な方向でインプラントが植立できていることわかります。
長期予後良好です。綺麗に完成いたしました。
著者 歯科医師 村田拓也