2025年9月01日
こんにちは。
インプラントはこのような構造になっています。

おもに、インプラント体、アバットメント、かぶせ物、の3ピース構造になっており、お口の中で機能しています。
かぶせ物の装着の方法は、セメント固定、スクリュー固定の2通りあり、それぞれ利点、欠点があります。

まずはセメント固定です。
インプラントに、かぶせ物を装着するためのアバットメントという構造物を小さなネジで締め付け固定装着します。
アバットメントの上に専用のセメントでかぶせ物を接着します。
利点:かぶせ物の噛む面に穴がないので、見た目がきれい。
欠点:アバットメントを固定しているネジが緩んでしまった時、簡単にかぶせ物が外せない時がある。
:インプラント周囲炎で、かぶせ物を外して確認したい時、簡単にかぶせ物が外せない時がある。

次に、スクリュー固定です。
インプラントに、アバットメントとかぶせ物が一体となった構造物を小さなネジで締め付け固定装着します。
固定後、噛む面の小さなネジの出入り口をプラスチックの材料(CR)で封鎖します。
利点:かぶせ物を固定しているネジが緩んでしまった時、簡単に締めなおせる。
:インプラント周囲炎で、かぶせ物を外して確認したい時、簡単にかぶせ物が外せる。
欠点:かぶせ物の噛む面に穴があり、CRで封鎖しても着色や摩耗によって穴の存在がわかりやすい。
これらの様に、インプラントのかぶせ物の固定方法は2通りあります。
どっちの方が良いというのはなく、インプラントの植立位置や、状況に応じて両方の方法を使い分けます。
最近の考え方においては、セメント固定、スクリュー固定、両方選択可能な状況な場合は、スクリュー固定の方法が第一選択だと私は考えています。
村田拓也