2025年9月29日
こんにちは。
今回は、絶対抜歯しといた方が良いと考えられる親知らずの状態をご説明させていただきたいと思います。
親知らず抜歯後は、痛み、腫れが抜歯後3日間ほどををピークに出現することがほとんどです。特に下顎の親知らず抜歯後の方が痛み、腫れが出現します。
そして、抜歯後1週間程で痛み、腫れはほとんど消失いたします。
親知らず抜歯を行う理由は様々ですが、抜歯した方が良い問題が出現してから抜歯を行うか、抜歯した方が良い問題が出現するまえに予防的に抜歯を行うかが考えるポイントかと思います。


これらの画像の様に、親知らずが横を向いており、7番目の歯牙方向に向いている場合は抜歯した方がいいと考えます。
この状態であると、7番目の歯牙と親知らずとの間に深い歯周ポケットが存在した状態になります。
その深い歯周ポケットが原因となり、8番周囲歯肉の炎症が出現したり、7番歯牙と親知らずが接している部分にむし歯ができやすいです。

7番歯牙と親知らずが接している部分にむし歯ができてしまうと、むし歯治療の前に必ず親知らず抜歯が必要となります。
親知らず抜歯後に7番歯牙のむし歯治療となりますが、むし歯の位置的に、ほとんどの場合が歯牙神経の治療も必要になってしまう事がほとんどです。
このような状態になる前に、現状異常を感じていなくても、どこかのタイミングで予防的な目的で親知らず抜歯を検討してもよいのではないかと考えます。
村田拓也