
親知らずの抜歯
親知らずの抜歯
親知らず(智歯)は、10代後半から20代にかけて奥歯のさらに奥に生えてくる永久歯です。しかし、生え方によっては他の歯やお口の健康に悪影響を与えることもあります。ここでは、なぜ親知らずの抜歯が必要になるのか、その理由を解説します。
現代人のあごは進化と共に小さくなってきており、親知らずがきれいに生えるスペースがないことがほとんどです。そのため、次のようなトラブルが起こりやすくなります。
こうした状態のまま放置すると、将来的に大きな治療が必要になることもあるため、抜歯が推奨されるケースが多いのです。
親知らずを抜くことで、以下のようなメリットがあります。
特に、すでに炎症を起こしていたり、将来的に問題が出そうな場合は、早めの抜歯が安心です。
一方で、「抜かなければよかった」と感じる方も一部にはいます。例えば、
こうした後悔を防ぐためにも、まずはレントゲンやCTでの精密検査を行い、「本当に抜歯が必要かどうか」をしっかり診断することが大切です。
親知らずの抜歯には健康保険が適用されることがほとんどですが、条件や抜歯の難易度によって費用は変動します。
次のような場合、親知らずの抜歯には健康保険が適用されます。
単に「予防的に抜いておきたい」といった場合でも、症状が予想される状況であれば保険適用となることがほとんどです。
保険適用の場合の自己負担額(3割負担)を目安としてご紹介します。
抜歯の種類 | 費用の目安 |
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単純な抜歯(まっすぐ生えた歯) | 約2,000~3,000円 |
難抜歯(埋まっている、横向きなど) | 約4,000〜5,000円 |
CT撮影を行う場合 | 別途3,000〜4,000円程度 |
※ 初診料・投薬料などは別途かかります。
親知らずの抜歯は、歯の状態や生え方によって所要時間が異なります。また、術後の回復期間も含めたスケジュール調整が重要です。
まっすぐ生えた親知らずの抜歯 | 約5〜10分 |
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横向きや埋まっている歯の抜歯(難抜歯) | 15〜20分程度 |
治療当日は、処置後に安静にできるよう余裕をもったスケジュールがおすすめです。
抜歯後の一般的な経過は以下の通りです。
当日〜2日目 | 腫れや痛みのピーク(冷やす・安静に) |
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3日〜1週間 | 徐々に回復、通常の生活に戻れる方が多い |
1〜2週間後 | 抜糸や経過観察 |
痛み止めや抗生剤が処方されるので、指示通りに服用すれば比較的スムーズに回復します。
抜歯後は以下の予定に注意しましょう。
また、旅行や仕事の予定がある場合は事前に相談し、最適なタイミングでの抜歯を計画することが重要です。
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